いざという時に備える!屋内消火栓の設置基準と使い方
- 設備 中嶋
- 2月25日
- 読了時間: 3分
更新日:3月3日

屋内消火栓は、建物内で火災が発生した際に初期消火を行うための重要な消防設備です。消防法に基づき、特定の建物や用途に応じて設置が義務付けられています。建物のタイプや施設によってさまざまなタイプの設備が義務付けられています。屋内消火栓設備は、人が操作することを前提に設置される消火する設備。水源、加圧送水装置(消火ポンプ)、起動装置、屋内消火栓(開閉弁、ホース、ノズル等)、配管・弁類及び非常電源等から構成されています。
屋内消火栓の種類
屋内消火栓設備は火災が起きた際の初期消火を目的に設置され、自動ではなく、人が操作して使用するための設備です。室内消火栓設備には種類があり、1号消火栓、易操作性1号、2号消火栓、広範囲型2号消火栓があり、それぞれ放水量や操作性に違いがあります。
屋内消火栓は主に以下の4種類に分類されます。
・1号消火栓:主に倉庫や工場などで使用されるタイプで、放水能力が高く、2人以上での操作が推奨されます。
・易操作1号消火栓:1号消火栓の放水能力を維持しつつ、保形ホースの採用により1人でも操作が可能なタイプです。
・2号消火栓:ホテルや商業施設、福祉施設などで使用され、操作が簡単で1人で扱えますが、放水量は1号消火栓よりも少なめです。
・広範囲型2号消火栓:2号消火栓の操作性を維持しつつ、放水範囲を広げたタイプで、近年登場した新しい消火栓です。
設置基準
屋内消火栓の設置基準は、建物の用途や延べ面積、階数などによって定められています。延べ面積が500㎡or700㎡or1000㎡以上になると設置義務が発生し、劇場や公会堂だけは延べ面積500㎡で設置義務があります。また、地階や無窓階、4階以上の階では、床面積が一定以上の場合に設置が必要となります。さらに、建物の構造が耐火構造や準耐火構造の場合、設置基準が緩和される場合があります。これを「倍読み規定」と呼び、具体的には延べ面積の基準が2倍に緩和されます。
設置場所
屋内消火栓は、火災時に迅速に使用できるよう、適切な場所に設置する必要があります。設置場所の選定にあたっては、以下の点に注意が必要です。
警戒区域の範囲:
消火栓から放水可能な範囲をカバーするように配置。
放水口の高さ:
操作しやすい高さに設置し、緊急時に迅速に使用できるようにする。
設置間隔:
建物の構造や用途に応じて、適切な間隔で配置する。
操作方法
屋内消火栓の操作は、初期消火において非常に重要です。
以下に一般的な操作手順を示します。
消火栓ボックスを開ける:
消火栓が収納されているボックスの扉を開きます。
ホースを取り出す:
ホースを全て引き出し、火元に向けて伸ばします。
ノズルを持つ:
ホースの先端にあるノズルをしっかりと握ります。
バルブを開く:
消火栓のバルブを開き、水を放出します。
放水する:
ノズルを火元に向けて放水し、火を消します。
やはり定期的な訓練をうけないとなかなか難しいですよね。
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屋内消火栓設備、消火器はどれも火災発生時の消火に必要な設備で、建物のタイプによっては設置しなくてはならないものです。そのため、設置するからには安心して任せられる業者がおすすめです。