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2024.12.06浄化槽とは?生活排水を環境にやさしく処理する技術

浄化槽(じょうかそう)とは、公共下水道が整備されていない地域で、生活排水を適切に処理するための設備や施設を指します。建築基準法に基づき、浄化槽を設置することは、周辺環境を守るために義務付けられています。このシステムは主に生活排水に含まれる汚れを微生物の働きで浄化し、処理後の水を河川や側溝に放流します。浄化槽の利用により、自然環境への負荷を軽減し、持続可能な地域環境を実現できます。


浄化槽の仕組み

浄化槽内では、微生物が活発に働き、生活排水中の有機物や汚物を分解します。浄化槽は主に以下のような仕組みで汚水を処理します。

流入工程: トイレや台所から排水が浄化槽に流入します。
一次処理: 浄化槽の内部で固形物を沈殿させ、浮遊物を除去します。
生物処理: 微生物が汚水中の有機物を分解して浄化します。
最終処理と排出: 処理済みの水を側溝や河川に排水します。


分流方式

地域にもよりますが、一般的に汚水と雨水を別々の管で集める方式です。雨水は直接放流され、汚水のみが終末処理場で浄化処理します。降雨時でも処理場への負担が少ない点がメリットです。分流式下水道は環境への配慮から近年多く採用されている方式です。但し地域によっては、雑排水と汚水の配管を別系統にして排水する方法も存在します。汚水配管のみ浄化槽で処理され、雑排水、雨水はそれぞれ別系統で配管する事により、浄化槽には流さずにそのまま敷地前の側溝や河川、また浸透桝によりその土地の地下に浸透させる方法も存在します。

 

合流方式

一般的に合流方式とは、汚水と雨水を1本の管で集める方式です。早期に下水道を普及させる必要があった地域に採用されています。(汚水と雑排水を一緒に処理する地域)大雨時には処理能力を超えると未処理の汚水が放流され、水質汚染の原因になります。そのため、集中豪雨への対策が必要です。
近年は、環境への配慮から分流式が多く採用されています。

 

以前は、水洗トイレの排水(汚水)のみを処理する「単独処理浄化槽」と、トイレの排水と一緒にキッチンやお風呂などの雑排水も一緒に処理できる「合併処理浄化槽」の2種類がありました。
浄化槽法が平成13年に改正され、「単独処理浄化槽」は新設が禁止となり、現在製品生産されていません。
現在、浄化槽とされるのは「合併処理浄化槽」のことで、配管方式も「合流方式」で新設を行うこととなります。



「単独処理浄化槽」を「合併処理浄化槽」へ交換するには自治体知事の認可が必要となります。
弊社ではその認可を受けているため、浄化槽設置工事や合併処理浄化槽への交換工事も可能です。
浄化槽設置工事のみならず水道設備に関する工事に関してお気軽にお問い合わせください。
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